たむラボ  Tam-Lab

書評・各種デザインのポートフォリオ等

ハンドクラフト~アドベントカレンダー1~

手作りのアドベントカレンダー
産後4か月の頃に作った大作、アドベントカレンダー

手作りのアドベントカレンダー

9年前、クリスマスを待ちわびる子供たちのためにアドベントカレンダーを作りました。

それまでは輸入食品店で売られている安いアドベントカレンダーを買っていたのですが、それがプラスチック型にチョコレートが流し固められたものを紙ケースに入れたもので、日付の扉部分をめくるたびに該当の日付以外のチョコが雪崩のように型から外れて箱の中は常にグチャグチャ。ケースは日付が進むごとにボロボロで汚らしいし、これはどうにかならないものかと思っていました。
使い捨てではない木製などの立派なものも売っていたのですが、価格が高すぎるのと、お菓子が飴一つくらいしか入らないほどの小ささだったので買うには至らず。

その年、3人目の子供を7月に出産した私は肉体的には子供の世話でボロボロなものの、育児以外の何かをしたくて仕方なかったのです。そこで11月中旬あたり(産後4か月ほど!)から一念発起してこの無謀な挑戦、アドベントカレンダーを作ることにしたのでした!

土台と収納ボックス作り

せっかく手作りするので、箱の中に三人分のお菓子を収納できる大きさにしよう、というのは構想時から決めていました。牛乳を大量に消費する家庭なので、

「牛乳パックを輪切りにして利用しよう」

「パックでツリー型を作り、その中に小箱を収納しよう」

という発想で、小箱は方眼が印刷されたいわゆる工作用紙を使用、緑色にしたかったのでそれはフェルトを張り付けることで叶えました。

お菓子を入れた小箱
日替わりで色々なお菓子を入れられるような大きさの小箱

牛乳パックの土台は上から「1個→2個→3個→…7個」という積み方にしたので、全部で28個の箱を積み上げる形に。本来のアドベントカレンダーは12月1日から25日までのもの…3個余る…。
でも「まぁ、いいか! あとで考えよう!」と深く考えずに制作に突入しました。結局、この余った3個は何年もの間ただの緑色の箱としてカレンダー内に収まっていました(笑)

牛乳パックは既定の大きさに切って両面テープで固定するだけ。それに対して、小箱の作成がかなりの面倒くささ。

  1. 工作用紙に展開図を書く
  2. カッターで切る
  3. 折り目にカッターで筋をつける
  4. 箱を組み立ててボンドで止める
  5. 緑色のフェルトを既定の大きさに切る
  6. 箱の周りにボンドで張り付ける
  7. 日付用のフェルトを切り抜く
  8. 小箱に日付をボンドで付ける

しかも、箱が取りやすいように指を入れられる切り欠きまで作ったので、そこの部分の作業も地味に面倒でした。

各日の小箱
引き出すために日付面に切り欠きを作っています

不具合たくさん

ツリー型に牛乳パックを組み立てたものの、外枠は未塗装なので牛乳パックの印刷が丸見え。そこで段ボールで外枠を覆うように囲み、赤いフェルトを貼り付けてから牛乳パックツリーとくっつけました。

また、全体の奥行きが狭いために前後に傾いて倒れそうに。制作の途中で段ボールを何重も重ねた土台(奥行きも前後に余裕あり)を作り、その上に載せました。

さらに牛乳パックが輪切りのままだと小箱が突き抜けて向こう側に落ちてしまうことが判明。カレンダーの絵柄面を立体的なもので作っていたりもしたので、多少は奥行きに遊びが無いといけない。しかしツリーの裏面を完全に塞いでしまうと、奥行きの一番奥に小箱がいってしまうと取れなくなる可能性もある…。
というわけで、裏面はひどい有様になりました! 余った工作用紙で、とにかく落ちないようにしかし指は入れられるように格子を作る! 裏面だから誰も見ないからいいや、ということでホチキスを使って止めたり色々ひどいです。

アドベントカレンダー裏面
外枠の段ボールを大きめに作っているのでできる力業

赤子が寝ている隙をかいくぐり、見切り発車で作りながら考えてさらに改良して…という計画もボロボロの作業。でも、産後の寝不足&体力の限界に近い私の心は非常に充実していました。「何か作るってサイコー!」

思えば、第1子2子のためにたまごっちアイテム(アニメででてくる携帯電話のようなもの)や仮面ライダーのベルトを段ボールで作ったもんなぁ。

~つづく~ 次回は各日の小箱の飾りについて書きます