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猫ピッチャー

タイトルの通り猫が野球のピッチャーをしている漫画ですが、なんとプロ野球が舞台! しかもなかなかの活躍! どうしてこんな設定になったかというと、きっと多分「作者が猫好き」で「読売新聞日曜版の連載」だから。そのまんま。

あらすじ

ヨリウミ・ニャイアンツに入団した大型新人?プロ野球界初の猫野球選手が誕生! という漫画なんですが、内容は猫あるあると野球あるあるを掛け合わせたような感じでしょうか。主人公ミー太郎(愛称ミーちゃん・1歳)がピッチャーなため、猫好きの対戦相手はメロメロになって球を打てなかったり、逆に犬好きには通用しなかったり、猫の気まぐれに味方も敵も振り回されっぱなしのほのぼのギャグです。ミーちゃんもプロ野球世界に揉まれて、色々大変な目にあったりもしていますが。「ネコかわいい~!」だけじゃない、わりと冷静な視点で描かれているのが面白いのかもしれません。
私は猫好きでもないし飼ったこともないのですが、野球は何となくわかるので、最初は野球漫画(プラス猫要素有り)として見ていました。力がないからヒットが打てなくてイライラするミー太郎だったり、キャッチャーの平野選手と魔球の開発に余念が無かったり、セパ交流戦でミー太郎が登板しない試合で「ミーちゃんを出せ!」と乱闘(普段対戦できない選手たちが期待しまくっている)になったり、各エピソードも面白いのですが、様々な選手・監督・審判などの登場人物がなかなか魅力的。個人的お気に入りはニャイアンツの井狩監督。ニャイアンツオーナーが酔っぱらいながら「猫にピッチャーやらせたら面白いんじゃない?」と言ったのを真に受けて、ミー太郎を入団させてしまった張本人。真面目すぎる(笑)怒ると怖いんですが、優しい面もあったりして人間味あふれてます。
対戦相手がミー太郎を攻略しようと色々策を練るのも面白いです。猫の習性をみんなで研究して、獲物がいるように見せかけて気を散らしたり、猫転送装置を作ったり。たいてい失敗するところまでがお約束。へぇ、と思うような猫の習性を知れたりします。猫好きかつ野球好きにはたまらないだろうな。
気が付いたら単行本を見かけるたびに買い集めていました。べ、別に猫好きになったわけじゃないからね!

書籍情報

書籍名:猫ピッチャー(既刊12巻)
著者:そにしけんじ
出版社:中央公論新社